君が眠る時には

それを分かっているはずなのに、止まらなかった。


間違った方法で援交を辞めさせようとした。


「俺には、援交をすることで精神が安定する。自分にそう言い聞かせてるようにしか見えない。本当は違う。援交をするとこで、雪は傷ついてるんだ」


いつもはびびって本当のことが言えないくせに、こういう時だけは言えるんだよな…。


「葵に私の何がわかるのよ。なんにも知らないくせに……。葵なんか一生そこにいればいいんだ」


怒鳴ってはいないもののその声には確かに怒りが宿されていて、雪は病室を出ていってしまった。


もう二度と会えないんじゃないかと思った。


だって出会って2日だぜ?


そんな奴から自分の嫌なこと言われてごらんよ。


もう二度と会いたくないと思うだろう。


はぁ…。


何言ってんだ俺は。


雪にあんなこと言っちまうなんて…。


でも、あれは紛れもなく俺の本心だった。


でも言うべきではなかった。
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