君が眠る時には
あーーー!もう
時間を巻き戻したい。
二度と会えないなんて嫌だ。
そんなことを考えていたら、急に心臓が痛くなった。
「…………っ!」
変な汗が出てくる。
やばい…これは…。
「はぁ、はぁ…」
呼吸をする度に心臓が痛くて、目の前がチカチカする。
ナースコールを押した瞬間、俺は意識を手放した。
次に目が覚めた時には、たくさんの機械に囲まれていた。
心停止にはいたらなかったみたいで、でもいい状況とは言えなかった。
「運動でもしたの?」
駆けつけてくれた遥からそう聞かれた。
「いや、してない」
「じゃあ悩み事?ストレスから不整脈が出る場合もある」