君が眠る時には

俺は絶対に心臓移植をうけるんだ。


いつかきっと病気を治して、元気になって。


大切なものを守れるくらいに強くなったら、そしたら雪にこの気持ちを伝えるんだ。


本当は今すぐにでも伝えたいけど、こんな弱っちい俺じゃ、雪は心配するからな。



それに、病は気からって言うだろ?


病気が治ったんじゃないかってくらい嬉しいことが起きたんだ。


雪が、雪がもう一度面会に来てくれた。


涙が出るかと思った。


でも、雪はつらそうな顔をしていて。


そしてその理由を教えてくれた。


遥が説得しに来たこと。


援交を辞めると決めたこと。


そして、自分の過去のこと。


援交を辞めることになったのは嬉しかった。


でも雪の過去を聞いたら、援交に手を出したことを責めることは出来なくて。


俺はふいに雪を抱きしめたくなった。


やっぱ大好きだ。
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