君が眠る時には
俺の初恋が雪でよかった。
そして検査の日。
正直不安な気持ちもあったけど、大丈夫だと自分に言い聞かせた。
そして今日は結果発表の日。
面会時間に雪と遥が来るから一緒に聞くつもり。
そしたら外出許可をもらって、3人でどこかへ出かけよう。
本当は雪と2人がいいけど…。
あーー。
早く来ないかなー。
気づけばそろそろ面会時間。
俺は待ち遠しくて目的もなく廊下をさまよった。
LINEでもしてみようかと思ったその時。
「でも大変ね…」
曲がり角の向こう側から看護師2人の会話が聞こえた。
「そうそう葵くん」