黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス
「いやもう、ホント、意味が分からない。レオパードって誰? ここはどこ? 私を帰らせてよ!」
何を話しても埒のあかないやりとりに、私の苛立ちは頂点に達していた。
「ですから、レオパード様はプリンス……あなた様の許婚で、ここは黒豹の国、パンターなので……」
メイドがまた意味の分からない説明を始めた時だった。
『キィーッ』
この部屋のドアが開いた。
「プリンセス! お目覚めですか」
聞き覚えのある……黒豹のプリンスと自称する男の声がした。
「だから。私はプリンセスじゃな……」
声のする方を向いて、自称・黒豹のプリンスと目が合った途端。
私はその澄んだ瞳にすぅっと吸い込まれるように見惚れてしまった。
(うそ……カッコいい……)
すらっとしたスタイルに黒豹柄のタキシードの着こなし……タキシードの黒豹柄なんて、初めて見た。
すごく変わっている柄だけれど……そのプリンスが着るとすごく似合っていて。
私の胸はドクン、ドクンと高鳴った。
「レオパードプリンス。もう、お体は大丈夫なのですか?」
メイドが心配そうに尋ねると、彼はにっこりと笑った。
「あぁ、大丈夫。少し寝たら、すっかり良くなったよ」
「レオパードって……あなた?」
私は恐る恐る尋ねた。
何を話しても埒のあかないやりとりに、私の苛立ちは頂点に達していた。
「ですから、レオパード様はプリンス……あなた様の許婚で、ここは黒豹の国、パンターなので……」
メイドがまた意味の分からない説明を始めた時だった。
『キィーッ』
この部屋のドアが開いた。
「プリンセス! お目覚めですか」
聞き覚えのある……黒豹のプリンスと自称する男の声がした。
「だから。私はプリンセスじゃな……」
声のする方を向いて、自称・黒豹のプリンスと目が合った途端。
私はその澄んだ瞳にすぅっと吸い込まれるように見惚れてしまった。
(うそ……カッコいい……)
すらっとしたスタイルに黒豹柄のタキシードの着こなし……タキシードの黒豹柄なんて、初めて見た。
すごく変わっている柄だけれど……そのプリンスが着るとすごく似合っていて。
私の胸はドクン、ドクンと高鳴った。
「レオパードプリンス。もう、お体は大丈夫なのですか?」
メイドが心配そうに尋ねると、彼はにっこりと笑った。
「あぁ、大丈夫。少し寝たら、すっかり良くなったよ」
「レオパードって……あなた?」
私は恐る恐る尋ねた。