ソラ(仮)
「うん、だって学校…」


「お前の学校ってファミレスなんだ?」



言い訳しようとした有沙の言葉は、リョウの低い言葉によって遮られる。



冷たい視線が突き刺さる。



有沙は、ギュッとシーツを握った。



「俺も思ったんだー、お前学校だなーって」



持っていた灰皿に短くなった煙草を押しつける。



それを部屋の真ん中にある小さな机の上に置くと、リョウが有沙の隣りに腰を下ろす。



「で、とりあえず腹減ったからファミレス行ったら…、お前がいた」



「………」



「しかも?男と2人で」



そこでリョウが有沙の頭に手を伸ばし、その細長い指で髪を梳く。



有沙は、一瞬ピクッと反応して恐る恐る顔を上げる。



リョウの鋭い目と視線が合う。

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