ソラ(仮)
「有沙ー、いい加減俺ら付き合おうぜ」



また言っている。



相手にしないことくらい分かってるのに。



「なんの冗談」



「…乗れよ、冗談」



「森岡の不特定多数になるのだけはイヤ」



馴々しく組まれていた肩から抜け出す。



「じゃあ俺はー?」



颯太郎がピョンピョン飛び跳ねてる。



「弟」



「弟?!」



リアルに颯太郎は落ち込んで、その場に座り込む。



そんな颯太郎のそばに行き、肩を抱き自分を指す翔太。



「不特定多数になるのが嫌、なのと」



今度は、颯太郎のことを指す。



「弟って言って振られるのってどっちがいいんだろ?」



なんて真面目に聞いている。



そんなの無視で寝ている唯。



その時、有沙の携帯にメールが2件受信する。
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