ソラ(仮)
その頃、有沙と唯は校門辺りにいた。



「なんで緒方まで外来てんの…」



「んー…眠いから、帰る」



大きな欠伸をしながら唯は言う。



「そっちは?帰んの?」



「ん」



一言頷いて、有沙は歩き出す。



さっき有沙に入ってきたメール。



一つは、美里から。



“先生、有沙たち探しに屋上行ったよ!”



というもの。



それを受けて言い争ってる2人を無視して屋上を出た。



それのお陰で有沙は先生の説教を免れた。



ちゃっかりそれに気付いた唯も、だが。



きっと2人も明日怒られるのは目に見えること。



サボってはいない、はまず信用されない言い訳にして、無断で早退。


あまり、よろしくないものだ。

< 8 / 30 >

この作品をシェア

pagetop