強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
あー…このプリン美味しい。
思わず頬が緩む。
ゆきのはジュースを口に含みながら何かを思いついたようにニヤリと笑った。
「ねぇ…凪、カッコよかった?」
「はい?」
唐突にそんなことを聞かれたものだから、思わず聞き返してしまった。
「だーかーらー。ナンパから助けてもらったんでしょ?凪のこと、どう思った?」
「どうって…普通に、…かっこいいんじゃない?」
「でしょでしょ?」
ふふふっと怪しい笑みを浮かべてフルーツを手に取る。
…変なの、そんな面白いことでもあったのかな。
再びジッと私を見つめてくる。
「……何が言いたいの」
そんな見つめられてちゃこんなに美味しいプリンもゆっくり堪能出来ない。
「ああもう!鈍いんだから。要するに、マキは凪のこと気にならないの?」
「どういうことー…?私が凪君を気になるって…」
バンバンと軽くテーブルを叩きながら頬杖をするゆきのに、行儀が悪いと制して私は首を傾げた。
まるで酒飲みの格好だ。
「好き、とかいう感情がないわけー?」
「ぇえ?!私が?!」
好き?!
私が凪君を好き?