強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
「ないない!私は凪君を友達って思ってるし」
「えー」
私が思いっきり首を横にブンブンと振って否定すると、ゆきのはつまらなさそうな声を出す。
そして残っていた飲み物を一気に飲み干したのだ。
「今日ナンパから助けてもらったとき、ちょっとでもトキメキとかなかったのー?」
「ときめきって…。そりゃぁ助けてくれたのはありがたかったけど……」
プリンを食べ終え、横にあった飲み物を手に取った。
そしてストローで吸いながら視線をちらり、と凪君に向けた。
ときめき…ね。
そんな感情一切なかったような気がする。
私の返答にまたもつまらなさそうに唇を尖らせる。
ははん、そういうことか。
「私と凪君をくっつけて、ダブルーとか考えてるんでしょ」
「おーおーマキにしてはよくわかったんじゃない?」
ふふっと意地悪そうな笑みを浮かべて私を見つめるゆきの。
そんな会話していると、2人が戻ってきたので、一旦やめることにした。