強引な彼の甘い溺愛に囚われて!
だが、自然の影響にはどうにも抗えない。
解除されるのを待つしかないのだから。
「大丈夫だよ。一応ご飯も用意してあるから。気をつけて帰ってきてね」
『本当にごめん。なんとかして帰ってみせる』
苦しそうな准一さんの声に私は平然を装って言葉を続ける。
仕方ない…
電話を切ってからしばらくその場に佇んでグツグツと音を立てているお鍋を見つめていた。
一通り、ご飯を準備してラップをしたり、冷蔵庫にしまったり。
寂しさを紛らわそうとテレビをつけるがいつも見ているバラエティー番組ですら面白いと感じない。
いつもの定位置、ソファーを背にして床に座りながら体を丸めた。
ゆきのに貰ったマグカップに入れた紅茶が時間が経つにつれ冷えていく。
「准一さん…」
名前を呼んでもここにはいない。
自分の弱さに、准一さんをこれほどまで求めていたことに気が付いた。