独占したい、甘々に。【完】
私は顔を茹蛸のように真っ赤にさせた。





な、なんでそのことを…





私は恥ずかしさに口をパクパクとさせる。





私の背中に三つ並んだホクロがあることは、両親と…小さい頃よく一緒に遊んでいた悠乃しか知らない、はず。





ていうことは、もしかして本当にこの人は…





嫌でも信じるしかなかった。





「紗雪のことなら何でも知ってるよ」





「本当にあの悠乃なの…?」





私が恐る恐るそう口にすると、男の子はクシャッとした笑みをみせた。





あっ…私、この笑顔知ってる。





私の知ってる、大切な幼馴染の悠乃の笑顔だ。
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