独占したい、甘々に。【完】
「ずっと会いたかったよ紗雪」





そして次の瞬間、私の体は悠乃の腕の中にいた。





悠乃に抱きしめられていると気づくのに、そう時間はかからなかった。





「へっ!?ちょ、ちょっと待って…!」





私は急いで悠乃の腕から逃げた。





急に抱きしめられ心臓はドキドキと強く脈を打っていた。





び、びっくりした…


いきなり抱きしめるなんて…





自分を落ち着かせようと、深呼吸をしてみる。





そんな焦る私を見てか悠乃はケラケラと笑っていた。





「紗雪、焦りすぎ」
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