独占したい、甘々に。【完】
そういえば那津くんと2人で帰るのって初めてだよね?


なんだか新鮮な感じがする。





「なんか紗雪ちゃんとこうやって2人で帰るの新鮮だね」





「あっ、今私も同じこと思ってたよ!」





「ほんと?以心伝心じゃん俺たち」





そう言って那津くんは少年のような笑みを零していた。





「那津くんとこうやって話すのすごく久しぶりだよね」





「うんうん。なんで高1の時に気づかなかったんだろ」





那津くんとの会話はとても楽しかった。





1年振り以上にこうやってまともに話すのに、気を遣うどころか、とても居心地よく感じていた。





「今回の文化祭で紗雪ちゃんが目立ってたから偶然気づけたんだよね」
< 132 / 265 >

この作品をシェア

pagetop