独占したい、甘々に。【完】
考えすぎて頭痛くなってきちゃった…





どうしたら悠乃の機嫌が直ってくれるのかな。





「さゆも大変だね、色々と」





ちーちゃんは温かい眼差しを私へと向けていた。





「悠乃があんな様子だと私まで気分が沈んじゃうし…」


「…でも、そんな日向くんを直せるのもさゆだけだと思うよ?」


「へ?」





ちーちゃんはニコッと笑うと、イチゴ牛乳を飲み干した。





対する私はきょとんとした様子でそれを見つめていた。





ちーちゃんはこの原因が何か知ってるの!?


それに、私しか直せないって…





「ちーちゃん、それってどういう」





そう聞き返そうとすると、教室のドアが開いた。
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