独占したい、甘々に。【完】
そして廊下を那津くんと歩いていると、ふと悠乃が廊下にいるのに気付いた。





あっ悠乃だ。





悠乃は沢山の人に囲まれ楽しそうに笑っていた。





…最近じゃ私にあんな態度してるくせに。





なんて不満を少し思いつつ、悠乃の横を通り過ぎたのだった。





きっと話に夢中になって私に気づいてなんかないもんね。





こうして私は悠乃に話しかけることなく、那津くんと中庭へと足を運んだのだった。





あの時、悠乃が私たちをまさか見ていたなんて、全く気がつかなかった。
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