独占したい、甘々に。【完】
そんな私を悠乃が見過ごすはずもなく、悠乃の口元はニヤリと弧を描く。





「あれ、さゆちゃんってば照れてるの?」





「てっ照れてないよ」





そんなこと言っても無意味であったが、認めるのだけは恥ずかしくて絶対に嫌だった。





「でも顔真っ赤だし」





「そんなことないもんっ」





胸の鼓動がどんどん脈を打つスピードを速めていく。





このままは、悠乃にドキドキしてることバレちゃうっ





どうしようっとギュッと目を瞑ると、頬に柔らかい感触が当たった。





「へっ」
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