独占したい、甘々に。【完】
そしてあの日を境に悠乃はいつもの悠乃へと戻った。





…いや、いつもの悠乃じゃないかも。





あの日を境に悠乃は、いつも以上にスキンシップが激しくなったのだ。





「紗雪、いつもみたいに手を繋いで帰る?」





「え!?私たち繋いだことないよっ!誤解される言い方はやめてよ~っ」





「…あらあら、これはどうしたものか」





隣で私たちの会話を聞いていたちーちゃんは、ニヤリと口元を歪ませる。





「ち、ちーちゃん!ほんとにほんとに繋いでないからね?」





ちーちゃんには仲直りしたことをちゃんと伝えた。





悠乃や那津くんに言われたことがどうしても気になり、ちーちゃんに相談してみたが、「さあね♪」と何故か流されてしまった。
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