独占したい、甘々に。【完】
そう呟くと私の額にキスを落としたのだった。





えっ、今、私、キスされた…!?





腰が抜けてしまった私はその場に座り込んだ。





顔を真っ赤にさせキスをされた額を押さえる。





悠乃はそんな私に不敵な笑みを投げかけた。





「せいぜい頑張ってね、さゆちゃん♪」





そう言い残すと、茫然とする私を残して帰ってしまったのだった。





「なっ、なにこれ…」





心臓の鼓動が鳴りやまない。


うるさいくらいに鳴り響く。





そして脳裏に悠乃の顔が焼き付いていた。
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