独占したい、甘々に。【完】
その日の放課後、私は校門でとある人影を見つけた。





「あっ、やっときた」





「鶴見さん…?」





鶴見さんは私を見つけると、こっちこっちと手招きをした。





半信半疑のまま鶴見さんの元へ向かう。





「ど、どうしたの?悠乃ならもう帰ったと思うけど…」





「今日は雨宮さんに用があるの♪これからちょっと付き合ってもらっていい?」





そして拒否権のない私は鶴見さんに連れられ、近くのカフェへと来た。





私に用ってなんだろう。


…出来れば今日はお家に帰りたかったんだけど。





暗い表情を浮かべる私に鶴見さんが口を開く。





「雨宮さんって悠乃くんの幼馴染なんだよね?」


「う、うん。一応…」
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