独占したい、甘々に。【完】
鶴見さんは「ふーん」と感情のない声で呟く。





なんだろう…


やっぱり悠乃と居る時と雰囲気が少し違うような気がする。





威圧感っていうか、冷たいっていうか…


とにかく、私のことはあまり良く思ってなさそうな感じがする。





「…単刀直入に聞かせてほしいんだけど」


「は、はい」





鶴見さんは真剣な面持ちで言った。





「悠乃くんと雨宮さんって、本当にただの幼馴染なの?」





「えっ?」





ただの幼馴染…


どこかで聞いたことあるようなフレーズ。





「私と悠乃は幼馴染なだけです…」





どうしてこんなことを聞くのか分からなかった。





私と悠乃が幼馴染ってことは、鶴見さんも知ってるんじゃなかったの…?





「ほんとに?」


「はい」





なんで私、尋問みたいなことされてるんだろう…
< 195 / 265 >

この作品をシェア

pagetop