独占したい、甘々に。【完】
「私は、悠乃のこと幼馴染として大切に想っています」





この言葉は嘘じゃない。


私の本心の言葉だ。






それなのに、どうしてこんなに胸が痛いのだろう。





すると鶴見さんはカフェオレを啜ると、突然口を開いた。





「私、悠乃くんのことが好きなの」





突然の告白に言葉が出なかった。





鶴見さんは嬉しそうに頬を綻ばせると続けて言った。





「初めて会った日から、ずっとずっと悠乃くんが好きなの。だから離れたのが寂しくて悠乃くんに会いに来たし、悠乃くんのそばにいる雨宮さんに嫉妬もするの」





私は何も言えずただ鶴見さんの言葉を聞いていた。





「…悠乃くんから雨宮さんのことは聞いてた。大切な幼馴染だって、いつも嬉しそうに話してた。私はそれが羨ましくて仕方なかった」





「鶴見さん…」





そして鶴見さんは私の方へ向くと、切なげに笑った。
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