独占したい、甘々に。【完】
俺はただ謝ることしか出来ず俯いた。





「でもさ悠乃くん、考えてみてよ。悠乃くんに辛い思いさせてるのは誰?不安にさせてるのは誰?…全部、雨宮さんでしょ」





「それは…」





否定の言葉は出てこなかった。





確かに紗雪のことですごく悩むし、不安にもなる。


胸が締め付けられるくらい苦しくなることもある。





「だからさ、私のこと選んでよ」





「え?」





俺は顔を上げ星香を見た。





「悠乃くんのそばにいたいのっ私のこと好きじゃなくてもいい!いつか好きになってもらえるように、私努力するから!」





星香は瞳に涙を一杯溜め、零れ落ちそうになるのを必死に堪えていた。
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