独占したい、甘々に。【完】
余裕そうに笑う悠乃が悔しくて、私は悠乃の胸に飛び込んでいた。





ギュッと腕を回し、心臓に耳をつける。





「心臓がドキドキいってるよ?」





「…うるさい」





悠乃は気まずそうに視線を外すと、優しく私を抱きしめた。





「俺さ、紗雪は杉浦のことが好きなのかと思ってた」


「え?どうして?」





びっくりして顔を上げる。





「だってさっき公園で2人が仲良さそうにしてたから」





「えっ悠乃いたの?」





「うん。紗雪のこと探してたら2人でいるの見ちゃったし」
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