独占したい、甘々に。【完】
そうだったんだ…





「那津くんとはただ偶然会って、ちょっと話してただけだよ?」


「そうかもしれないけどさ~」





悠乃は何か納得がいかない様子を見せていた。





「紗雪が他の誰かと一緒にいると思うと、嫉妬でどうにかなりそうだった」


「ふふっ大袈裟だよ」





悠乃の腕から離れクスリと笑みを零す。





「悠乃も嫉妬するんだね?」





そう言ってちょっとバカにしてみると、悠乃の何かを焚きつけてしまったようだった。





悠乃は口元をニヤリと歪めると、上から見下ろした。
< 262 / 265 >

この作品をシェア

pagetop