独占したい、甘々に。【完】
そして放課後となった。





私は帰り支度をしながら、悠乃が来るのを待っていた。





「さゆー、コスプレ喫茶さ、注文係やるよね?」





体操服に着替えたちーちゃんがやってきた。


ちーちゃんは陸上部所属で、これから部活動なのだ。





対する私はどこの部活にも所属していない帰宅部員だ。





「えっと、私はキッチンスタッフがいいかなって」





目立つようなことするのは苦手だし…

やっぱりコスプレして人前に立つのは恥ずかしい…!





「えーっ!一緒にコスプレしよーよ!」


「むりむりっ私なんか似合わないし…それにコスプレは恥ずかしいよ~」


「そんなことない!さゆ可愛いから絶対似合うよ!」





ちーちゃんはそう言って私を説得しようとしたが、私の心は揺らがなかった。





そりゃ、ちーちゃんは背も高いしスタイルもいいし、おまけに美人だし?


コスプレが似合うなんてこと分かり切ってる。





…対して私は、背も低いし、ちーちゃんみたいにスタイルよくないし、顔も子供っぽくて美人じゃないし…
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