独占したい、甘々に。【完】
「紗雪?俺の話聞いてた?」





悠乃は私の顔を覗き込むように立ち上がったはいいものの、その距離は数センチというところまで顔を近づけていた。





目の前に悠乃のドアップが映り込み、やっと正気に戻る。





「き、き、聞いてるよ!えっと、その、悠乃…ちょっと近いような」





悠乃の整った顔がこんなにも近くに…!


だめ…直視できないよ~!





悠乃の透き通った綺麗な瞳が私を映し出す。





心なしかいい匂いまでする。





私の心臓はこれ以上にないほど、ドキドキと脈を打つ。





悠乃が近すぎるから変に緊張しちゃって、胸の鼓動が鳴りやまないよ…!





これじゃあ、悠乃にドキドキしてることバレちゃうっ
< 63 / 265 >

この作品をシェア

pagetop