独占したい、甘々に。【完】
一歩後ろに下がろうにも、左手をしっかり掴まれているため、距離を空けることが出来ない。





「ゆ、悠乃?誰かに見られたら、勘違いされちゃうよっ…」





「勘違いか、それもいいかもね」





「へっ」





悠乃はニコッと笑みを零したかと思うと、再び口を開いた。





「なんてね、冗談だよ」





そう言ってふわりと、私から離れたのだった。





やっと解放され私は大きく息を吸った。





び、びっくりした~…


本当に心臓飛び出ちゃうとこだったよっ…





やれやれと一息ついて気持ちを落ち着かせた。
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