独占したい、甘々に。【完】
翌日、文化祭当日となり、私は顔を真っ青にさせていた。





人生一番の山場を迎えようとしていたのだ。





「さゆっ!!お願い!!」





「雨宮さんしかいないの!!」





ちーちゃんや、クラス委員の女の子に頭を下げられ、私はあることを懇願されていた。





「えっと…私は…」





「お願いお願いさゆ!!さゆにしか出来ないの!!」





戸惑う私にちーちゃんは目をうるうるとさせ、手を胸の前で合わせた。





そっ、そんな顔で見られたら…





断りたいのに、絶対無理なのに、そう言える状況ではなくなっていた。
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