*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
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首筋に何かがサワサワと触れる。
心地良い眠りを邪魔するそれから逃れるようと、無意識に体をひねろうとした。
したのだけど、体に重石が乗っているようで動けない。
「う~ん…」
不本意ながら瞼を持ち上げると、茶色い髪が目に飛び込んでくる。
その瞬間、胸にチクンと痛みが走った。
「きゃっ」
咄嗟にその痛みの基を取り払おうと手を上げると、その手を大きな手が掴んだ。
その手の主は、私の胸の上から顔を上げてニッコリと微笑んだ。
「おはよう、杏奈。」
目が覚めて最初に目にするその綺麗な微笑みに、自然と頬が紅潮する。
「おはよう、修平さ、~~~っっ!!」
朝の挨拶の途中で、口から叫び声が出そうになった。
綺麗な笑顔の彼の下にいる、自分のパジャマのボタンが一つも止まっておらず、上半身のほとんどが露わになっていたからだ。
しかも、胸の膨らみの上には幾つもの赤い印が散りばめられている。
「な、な…なんで…こっこっ…」
意味不明の言葉しか出てこない私の唇を、修平さんが軽く啄ばむ。
チュッという音が、静かな部屋の中に響いて、また言葉を失った。
「ぐっすり眠れた?」
日常会話然とした言葉を平然と口にしながら、彼は片手で私のヒップラインを妖しく撫でている。
「しゅ、修平さん!?」
「仕事忙しくて疲れてたんでしょ?昨夜のこと、覚えてる?」
そう問いながらも私の唇を何度も啄ばむから、私は彼の問いに答えることが出来ない。
「ドライヤーの間に寝ちゃったから、勝手に運んだよ。」
「あ、ありがとう。」
キスの合間に何とかそれだけを言葉にすると、修平さんは少し意地悪そうに微笑んで私の唇をもう一度啄ばんでから、私の唇を舌先でペロリとなぞって離れた。