*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
「私なら大丈夫よ。ありがとうね、杏ちゃん。」
「ならいいんですけど…本当、無理しないで下さいよ、千紗子さん。ちょっとでも具合が悪くなったりしたらすぐに言ってくださいね。私は全然元気だからまだまだ働けますから。」
彼女の体調が心配でたまらない私がそう言うと、千紗子さんは「くすっ」と小さく笑って、
「心配性ね、杏ちゃんは。」
と言った。
「もう~、千紗子さん!他人事みたいにっ!」
当の本人がそんなふうだから、私は頬を膨らませて抗議してしまう。
今だって、千紗子さんの顔色はあまり良いとは言えない。
きっと今もつわりでつらいんじゃないかと思う。
「気持ち悪くなったら、私のことは気にしないで休んでくださいよ?」
念を押すように言うと、
「ありがとね、杏ちゃん。」
と青白い顔をしているのにも関わらず、微笑んでくれた。
それから二人で細かな休憩タイムを取りつつも、黙々と作業に没頭しているうちに、一日を終えた。
蔵書点検初日を終え、更衣室に戻り埃っぽい制服を脱ぎ捨てた時、私の携帯がメッセージの受信を知らせた。
修平さんかな、と思って画面を見ると、それは思わぬ自分人物からのメッセージだった。