*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
耳に入った言葉に、思考が止まる。
修ちゃんの台詞を聞き間違えたんだと思った。
「今なんて……」
「この部屋は杏奈への誕生日プレセント。杏奈が好きに使って。」
サラリと放たれた言葉に、目を見開く。
「俺が勝手に選んだから、気に入らないものが有ったら言って?なるべく杏奈の前のアパートの雰囲気に近付けたつもりだけど。買い直したいものが有ったら今度は一緒に買い物に行こう。」
申し訳なさそうにそう言う、修ちゃんの声が斜め上から届く。
けれど私はその声に返事を返すことが出来ない。
「杏奈?」
何も言わない私を不思議に思ったのか、修ちゃんが体を捻って私の顔を覗き込もうとする。
―――私は勢いよくその体に抱きついた。