*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
ぷぅっと膨らんだ風船みたいな私の頬見た修ちゃんが、またくくっと笑った。
「ごめん、もう笑わないからそんなに怒らないで。」
「怒ってないもん。」
言葉と態度が裏腹なのはお互い様。
修ちゃんは自分の目じりに溜まった笑い涙を拭いながら言う。
「杏奈のことを笑ったんじゃないんだ。指輪に見惚れて遅刻しそうになって慌ててるとことか、お姫様になったところを想像してるとことか、そんな杏奈の姿がすぐに思い浮かんで、ほんと可愛くて、もうどうしてやろうかと思って、そんなことを考える自分が我ながら可笑しくなったんだ。」
「どうしてやろうか……」
「その場を見てたら食べてたね。」
(食べてって……)
「ま、それはいいとして。」
(いいの?)
思ったことを私が口にするより早く、修ちゃんの台詞がポンポンと進んで、私の口元はパクパクと空振りする。
次の台詞に、開いたままの私の口から驚きの声が飛び出した。