*続*恩返しは溺甘同居で!?~長期休暇にご用心!
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ちいさな女の子が泣いている。
(迷子の子かな…?)
「どうしたの?おうちの人見つからないの?」
しゃがみ込んでいる女の子の背に問う。
その子は頭を左右に振りながら泣き続けている。
ひっくひっく、としゃくり上げる肩を見つめる。
後ろから、その子の足元にポタポタと涙が影を作っているのが見える。
本当に悲しそうで辛そうなそのちいさな背中を、後ろからそっと撫でると彼女の背中が小さく跳ねた。
「大丈夫?いやなことでもあったの?…泣かないで。おねえちゃんに話してみてよ。」
肩にそっと手を置いて、も一方の手で小さな背中を優しく擦ってあげると、その女の子はクルリと向きを変えて私に抱きついてきた。
私のお腹に顔を埋めて、グズグズと鼻を啜っている。
小さな体を抱き寄せて、少しくせのある柔らかな髪を撫でる。
私の服を掴んでいたちいさな手がキュッと強く握られた。
「ひぃっく、いやなの…」
泣きながら小さく呟いく声が聞こえた。
「なにがいやなの?わたしにおしえてくれる?」
「おんなのひとがね、いやなこと、いうの…」
俯いたまま肩を震わせて、泣きながら女の子は言った。
「女の人に嫌なこと言われたのね…知ってる人?」
私がそう聞くと、私のお腹の前でその子は頭を左右に振った。
「知らない人なのね…。嫌なこと言われて悲しかったの?」
「よく分かんない、ひっく…でも、なみだがでてくるのっ」
そう言って彼女は一層大きく泣き出した。