クールな御曹司の甘すぎる独占愛
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チェックアウトギリギリまで部屋で過ごしたふたりはホテルのラウンジでブランチをとり、赤レンガ倉庫界隈をゆっくりと歩いた。
そのあとは、みなとみらいの観覧車に乗り、中華街では奈々の顔と同じくらいの大きさの肉まんをふたりで半分ずつ食べ、元町のおしゃれな店にふらりと立ち寄る。
晶との楽しい時間は瞬く間に過ぎ、あっという間に別れの時間となった。
晶に送り届けられて奈々のマンションへ着くと、晶はハザードランプをつけて車を降り立った。大切なものを扱うように奈々の腰を抱き、エレベーターで五階まで上がっていく。
ふたりで過ごした時間が楽しければ楽しいほど、離れるのが辛くなる。部屋が果てしなく遠ければいいのにと、奈々は思わずにいられなかった。
とはいえ、その距離はたかが知れている。無情にも着いた部屋の前で、晶は奈々をそっと抱きしめた。
「奈々のおかげで楽しい時間を過ごせたよ。明日からまた頑張れそうだ」
「私もすごく楽しかったです」
奈々は笑顔で言ったつもりだったが。
「そんな悲しそうな顔をしないで。帰れなくなる」