クールな御曹司の甘すぎる独占愛

「明美ちゃんに会いに来てるってわからない?」


宮内が急に真顔になる。

……私に会いに? どうして? なんのため? ……あ、わかった。


「私をからかって、仕事のストレスを発散するのはやめてください」


国会議員の政策秘書という仕事は、心身ともに疲弊するものだろうと想像ができる。いくら飄々とした宮内でも、相当な負担なのだろう。

でも、それを私で解消しようとしないでほしい。


「はぁ?」


宮内が盛大に呆れた声を漏らす。しかも首を九十度近くも捻っている。
その反応だと違うようだ。それならば、なんだろうか。


「明美ちゃんの顔を見たくて来てるんだよ。明美ちゃんと話をしたくて、こうして通ってるんじゃないか」

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