クールな御曹司の甘すぎる独占愛

「な、なにを調子のいいことを」


いったいなんの策略なの? 私を変にからかうのはやめてほしい。


「本気で言ってるんだよ」


宮内の涼やかな、いや、どちらかと言えばいつも冷ややかな眼差しが、どこか熱を帯びていることに気づき、明美の鼓動がゆっくり、かつ着実にスピードを上げていく。

本気? 本気で私に会いたくて来てるの? ……ううん、違う違う。

明美は戯言を追い出そうと首を横に振った。


「だ、だって、宮内さんは奈々さんのことが好きなくせに」


そう。まさしくそうだ。この店の和菓子を大量に注文するようになったのも、そのため。水瀬の存在がなければ、奈々に一直線だっただろう。

私に会いたいなんてのは虚言。そうじゃなかったら、奈々さんに振り向いてもらえなかったショックによる妄想。そうに決まっているんだから。

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