クールな御曹司の甘すぎる独占愛
どのみち廃棄処分にしなくてはならないもの。それを嬉しいだなんて、水瀬はどこまで人がいいのだろうか。
「光風堂の和菓子は“そんなもの”なんかじゃ決してないよ。俺は大好きだ」
水瀬はいつも、奈々の心が軽くなるようにしてくれる。そのうえ“大好き”というキーワードの過剰反応して、奈々の頬は赤くなった。
「もっとほしいものはあるけど、それはもう少し我慢しておくよ」
ほかにほしいものとは、いったいなんだろうか。
奈々が首をゆっくりと傾げると、水瀬はドキッとするほど優しく笑った。