お金持ちの幼馴染に恋をすると大変で

鋼の心を作った母親

新しい学校に来てから早くも2ヶ月半

日本の生活になれ春樹とは口喧嘩は相変わらずだけど仲良くしている

で、最近ちょっとした悩みがある

それは…

「また…」

下駄箱を開けるとそこには大量の泥が詰め込まれていた

私はため息をついて持ってきた軍手をつけて泥をビニール袋に入れていく

「朝早くからご苦労さまです」

「何普通な顔して作業してんだ⁉」

振り返ると登校してきた春樹がいたその横には茜も一緒に

「まだ…嫌がらせ続いてるの?」

「いやぁ〜、困っちゃうよね〜朝早くから登校してきたやってるのは幼稚園児の泥団子遊び並みの事しかやってないもん」

「そこ⁉葵の困ってることってそこ⁉」

「えっ?そうだけど?」

そう、私の最近の悩みは…この幼稚ないじめにそろそろ飽き始めていること

「鋼の心かよ…」

「母譲りって奴ですね」

「お前の母さん…そういえば見たことないな」

「そうだね〜私達のお母さんはいつも家にいるけど…葵のお母さん仕事してるんだよね?何やってるの?」

私は袋に詰めた泥をもって外の花壇に向かう

「キャリアウーマン」

「会社員か…会社員にしては忙しすぎないか?」

私は袋の泥を花壇に入れる

「あぁ。それは母さん常務だから」

「「は?」」

私が手袋をとって手袋用の袋のに入れてランドセルに入れる

「だから母さん常務なの会社のNo.2!」
  
「今の話を聞いてお前の鋼の心を作った母親がなぜかすぐに想像できたぞ」

「私も…」

「多分その想像で合ってるよ」

私は手を洗って持ち帰っている上履きを出して上履きが入った袋に靴を入れる

「なんか…普通な顔で普通にやるから違和感がない」

「何が?」

「そして本人は特に気にしてもいない」

私たちは自然と三人で教室に向かう

教室について少しだけドアが空いている上を見ると黒板消し

(わぁ…古!)

私はドアに手をかける

勢いよくドアを開けると黒板消しが落ちてくる

私は少し後ろに下がって物が自分の目線に来たと同時に黒板消しの持ち手を掴んで教室に入る

「次入る人が先生だったらどうすんの?(やることが古風過ぎてつまらん)」

私は黒板消しを黒板に戻す

「いま、あいつの心の声が聞こえた気がする」

「我が親友ながら強くてカッコイイ!惚れる!」

「茜も日に日にあいつバカになってくよな…」
< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

転生したら主人公の双子の妹になりました。
北の海/著

総文字数/0

恋愛(その他)0ページ

表紙を見る
男子高校で最強を名乗ります‼
北の海/著

総文字数/403

恋愛(学園)2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop