虫も殺さないような総長に溺愛されています





慣れない刺激や羞恥で脳内はてんやわんやであるのに、どうしてか言いつけ素直にチュッパだけは落としてはいけないとおかしな使命感で躍起になる。

それでも、一番敏感である個所を爪先で擦られる刺激にはさすがに堪え切れない声も漏れるというモノで、

「ふっあぁっ……」

ああ、落ちる。

思わず緩んだ口元にそんな事を思った瞬間に、落ちるより早く意図的に抜き取られたチュッパの感触。

舌から甘味が離れ唇を掠め、口内に溜まっていた唾液の糸を引いて視界に映る青色のそれにはなんだか変に羞恥が増す。

そんなソーダ色のキャンディーをどこか妖しげな笑みで見つめるタロ君に姿にもだ。

「花さんが可愛くてやりすぎちゃった。………ごめんね?」

熱に浮かされぼんやりとしていた感覚だったけれど、さすがに自覚を示しての謝罪の言葉には『そうだそうだ!』と乗っかり不満を落してやろうかと眉根を寄せてみたのにだ、

「そう…」

「もしかして、嫌われちゃったかな……」

「っ~~~……」

な、何て狡い。

『そうだ!』と言い切るより早く、タロ君の眉尻が下がる方が少し早かった。

どこかシュンっと落ち込みきっているようなしおらしさと哀愁に笑み。

そんな姿で反省を示されたら強く出れない私がいる。

結果、

「き、嫌ってないです……」

「本当?良かったぁ」

ああ、その心底安堵した微笑み本当に狡いよ!!?


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