虫も殺さないような総長に溺愛されています



頭の中は今直面しているこの事態よりも、後に直面するであろう祖父のお怒りの方が上回って畏怖する対象。

他に浮上する事と言えば…ああ、みんな心配してるよな的な。

そんな私のどこまでも現状を無視したような態度に、攫ってきたTHE 不良様達が面白い筈もなく。

「お前、さっきからふざけてんのかっ?」

「あまりに恐くて現実逃避しちゃってるのかなぁ?状況と立場わかってますか~?」

「分かってるよ煩いなぁ~」

「「「っ!!?」」」

人を見下し小馬鹿にするような口調には心底鬱陶しいし面倒くさいと眉根を寄せる。

縛られてバランスを取りにくい体で何とかのそりと起き上がると、はあっと溜め息を漏らしてリーダー格っぽい男を見つめた。

「どうせ、タロ君に恨みがあるとかなんとかな感覚で呼び出す為に私を攫ったんでしょ?」

「そうだよ」

「だったら多分成功で、みんな遅かれ早かれ助けに来てくれるんじゃないかな。まあ、だからこそ迷惑かけたなぁって私がへこむんだけど。つまんない事で無駄な体力使わせちゃうのか~って」

「てめっ…」

だって、本当にそう思うんだもの。

物凄くくだらなくてつまらない事じゃない。




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