国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「レイ様はまだ熱が下がらないでいる。それに……」
セルゲイが肩越しに振り向いて、ミリアンの手にしている瓶に視線をやる。
「カウラの花と聞いて思い出したのだが……その花は、唄人のみが開花させる術を知っていると聞いたことがある」
「うた、びと……?」
初めて聞く名前にきょとんとなる。
「……詳しい話は陛下から聞くといい。下手に私の口から話すことはできない」
それだけ言うと、セルゲイはレイがいる部屋の前で立ち止まった。
「ここだ。私はこのあたりで待機しているから何かあったらすぐに知らせてくれ。おそらく、レイ様は寝室にいらっしゃる。入って左奥の部屋だ」
「わかりました。ありがとうございます」
(唄人って? いったいなんのこと? あぁ、今はそれよりもレイ様にこの薬を届けなきゃ)
悶々としたものをかき消し、ミリアンはそっと部屋の扉を開けて中へ入った。
セルゲイが肩越しに振り向いて、ミリアンの手にしている瓶に視線をやる。
「カウラの花と聞いて思い出したのだが……その花は、唄人のみが開花させる術を知っていると聞いたことがある」
「うた、びと……?」
初めて聞く名前にきょとんとなる。
「……詳しい話は陛下から聞くといい。下手に私の口から話すことはできない」
それだけ言うと、セルゲイはレイがいる部屋の前で立ち止まった。
「ここだ。私はこのあたりで待機しているから何かあったらすぐに知らせてくれ。おそらく、レイ様は寝室にいらっしゃる。入って左奥の部屋だ」
「わかりました。ありがとうございます」
(唄人って? いったいなんのこと? あぁ、今はそれよりもレイ様にこの薬を届けなきゃ)
悶々としたものをかき消し、ミリアンはそっと部屋の扉を開けて中へ入った。