国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
レイは父の無念を晴らすべく、奇跡的に目の前に現れたロザリオを持つ者を今度は自分の手で守りぬこうと決意した。

――私は母を殺した相手を必ず見つけ出して、いつか仇を取ると決めたんです。そのためなら、どこまでも追いかけていくつもりです。

レイはミリアンの胸の中にある固い決意の言葉を思い出した。

母を殺した犯人を知ればきっとミリアンはその者を追うため、危険を顧みずに手元から離れていってしまう、そう懸念したからこそレイはミリアンに嘘をついたのだ。自分の命を狙って身の回りに彼女がいる間は目が届く、万が一、ミリアンが剣を自分の胸に突き立てるようなことがあれば……それはそれで王であるがゆえに“孤独”という呪いに終止符が打てる。
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