国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「あなた、イアンが私になにか危害を加えると思って守ってくれたのね?」

小さなナイトにミリアンは顔を綻ばせ、もう一度頭を撫でる。この子の母親がいつ迎えに来てもいいように窓を開けっぱなしにすると、緑竜はソファの上にごろんと転がった。ミリアンはその隣に腰掛けてゆっくりと紙を広げてみる。

(これ、ジェイスからの手紙だわ)

イアンに負担がかからないように透けるような薄い紙に書かれたそれは、誰が見ても綺麗な筆跡だった。


――この手紙を読んでいるということは、無事にイアンが君を見つけ出し届けてくれたということだね。ミリアン、君を助けたいんだ。話がしたい。今夜二十一時にラタニア城の裏手にある水門の前で待っている。
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