国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「ミリアンが元気になってくれて安心したわ」

いつもの時間にいつものように夕食を終え、マリーアは笑顔で片付けながら言った。

「心配かけてごめんね、少し寝不足だったみたい」

部屋にはミリアンとマリーアだけ。なんの隔たりもなく、気を遣うこともなく会話できる相手がいることだけでミリアンにとって心休まるひとときだった。

「国王陛下は本当にミリアンをご寵愛されているわ、いつも食事はミリアンの様子に合わせて出すように言いつかっているし、あなたの服も二つとないすべて国王陛下のオーダー品なのよ、ああ。羨ましいわ」

何も知らないマリーアは指を組んでお祈りする格好で目を輝かせた。

「え、ええ。本当にそうね」

そう言われてもミリアンの心は複雑だった。その国王陛下は母の仇で、いつかこの手で……などと考えているなんて思わないだろう。
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