国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「はい。大丈夫です」
気づくと自分も全身海水で濡れそぼっていた。満月が辺りを照らしているおかげで見渡すと、ここが浜辺だということが理解できた。
大海原に飛び込み、レイに抱きすくめられながら自分はおそらく気を失ってしまった。それでも無事にここへたどり着けたのは、彼が波をかき分け必死で運んでくれたおかけなのだと悟る。
のろのろと緩慢に身体を動かし、レイも生きていると実感すると、ようやくミリアンは深く安堵した。
「レイ様!」
本当は怖くて不安でどうしようもなかった。ミリアンはたまらずレイの首にしがみついた。抑えていたものがどっとあふれ出すと、涙となって頬を伝う。そんなミリアンをレイは優しく抱きしめ、何度も頭を撫でた。
「私、私――」
「もう何も言うな」
頭の中で整理のつかないまま言葉を発しようとするのを、レイがやんわりと押しとどめる。
言わずとも、すべてわかっているかのように。
気づくと自分も全身海水で濡れそぼっていた。満月が辺りを照らしているおかげで見渡すと、ここが浜辺だということが理解できた。
大海原に飛び込み、レイに抱きすくめられながら自分はおそらく気を失ってしまった。それでも無事にここへたどり着けたのは、彼が波をかき分け必死で運んでくれたおかけなのだと悟る。
のろのろと緩慢に身体を動かし、レイも生きていると実感すると、ようやくミリアンは深く安堵した。
「レイ様!」
本当は怖くて不安でどうしようもなかった。ミリアンはたまらずレイの首にしがみついた。抑えていたものがどっとあふれ出すと、涙となって頬を伝う。そんなミリアンをレイは優しく抱きしめ、何度も頭を撫でた。
「私、私――」
「もう何も言うな」
頭の中で整理のつかないまま言葉を発しようとするのを、レイがやんわりと押しとどめる。
言わずとも、すべてわかっているかのように。