国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「私はずっとお前の母を殺したのはリムルの人間だと思っていた。お前がそれを知ったら……私の元から離れて危険な目に遭わせるのが怖かったんだ」

己の弱さが嘘を生んだ。殺したのは私だと言ったことが、果たして正しい判断だったのかとレイはいまだに思い悩んでいた。

「ジェイスは、どうしているでしょうか……」

エバート国王は今までの傲慢なふるまいを改心し、悔い改めることをレイに誓った。

ジェイスは水面下で精神を混濁させる怪しげな薬を製薬していたことがエバートの知るところとなり、エバートは厳しい処罰として王太子の位を取り上げ、再び騎士として修業を積むことを命じた。それ以来、彼から音沙汰もなくなりをひそめている。
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