国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
「おっと。お邪魔だったかな?」

「ッ――!?」

瞳を閉じかけた矢先、突然声がしてミリアンは驚きのあまり思わずレイの胸板を押しやって身を起こした。

「なんだ、ラウラス。邪魔をするな」

憮然とした視線を声の主に向け、レイはため息つく。

「ただでさえここにもう一匹邪魔がいるのに」

今まで寝ていたと思っていた緑竜が、これからふたりが口づけようとしている姿を真ん丸の瞳でじっと食い入るように見つめている。いつの間に起きたのだろうと、ミリアンが手を伸ばすと、緑竜は腕の中にすっぽり収まった。

「すまないな。城中探しまわったがマリーアにここにいるのではないかと言われて来てみたのだが……陛下、そしてミリアン殿に渡しておきたいものがあってな」

ラウラスは法衣のようなものを身にまとい、その懐から古びた一通の手紙を取り出してミリアンに手渡した。
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