国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
太陽が降り注ぐと、日中は冬の寒さも感じられないほど朗らかな陽気になる。雲ひとつない真っ青な空が広がる昼下がり。王都から少し離れたローデン教会に、明るい歌声が流れゆく。
柔らかな日差しの下、教会の庭で今日もミリアンは子どもたちに得意な歌を唄って聴かせていた。寒さでうなだれていた冬の花々も、ミリアンの歌声に応えるように静かに揺れ、小鳥たちが集まり小枝で羽を休めている。ミリアンの歌はどんなに悲嘆に暮れていようとも笑顔にする不思議な力があった。まるで生気が活性化するような、そんな感覚だ。
「さぁ、みんな、お昼寝の時間よ」
芝にぺたんと座り夢うつつの顔をしていた子どもたちが、パン!と手を叩くミリアンにハッとする。
柔らかな日差しの下、教会の庭で今日もミリアンは子どもたちに得意な歌を唄って聴かせていた。寒さでうなだれていた冬の花々も、ミリアンの歌声に応えるように静かに揺れ、小鳥たちが集まり小枝で羽を休めている。ミリアンの歌はどんなに悲嘆に暮れていようとも笑顔にする不思議な力があった。まるで生気が活性化するような、そんな感覚だ。
「さぁ、みんな、お昼寝の時間よ」
芝にぺたんと座り夢うつつの顔をしていた子どもたちが、パン!と手を叩くミリアンにハッとする。