国王陛下はウブな新妻を甘やかしたい
牢屋を出ると、らせん状の石階段を上がり二階までやってきた。
どうやら夜はとっくに明けていたようだ。
昨夜は城内をまじまじと眺める心の余裕もなく失意にくれていたが、太陽の光を燦々と浴びた南の廊下は明るくて、そして眩しかった。今の時刻はわからなかったが、太陽の傾きからして昼前といったところか。ミリアンの前にはセルゲイ、そして後ろにはふたりの兵士が挟み込むようにして歩いていた。
(これから国王陛下に会うんだ)
ラタニア王国には国の象徴である王がいる。しかし、王都にすらも縁遠い生活をしていたためか、その国王がいったいどのような人物なのかミリアンは知らなかった。今からその国王に会うのだと思うと指先が冷たくなっていくのがわかった。
謁見の間は二階にあった。鉄球をつけたように足取りが重い。ラタニア城の中は口状に一階から三階まで吹き抜けになっていて、高価そうな絵画が廊下の壁にいくつかかかっていた。
「ここだ、入れ」
どうやら夜はとっくに明けていたようだ。
昨夜は城内をまじまじと眺める心の余裕もなく失意にくれていたが、太陽の光を燦々と浴びた南の廊下は明るくて、そして眩しかった。今の時刻はわからなかったが、太陽の傾きからして昼前といったところか。ミリアンの前にはセルゲイ、そして後ろにはふたりの兵士が挟み込むようにして歩いていた。
(これから国王陛下に会うんだ)
ラタニア王国には国の象徴である王がいる。しかし、王都にすらも縁遠い生活をしていたためか、その国王がいったいどのような人物なのかミリアンは知らなかった。今からその国王に会うのだと思うと指先が冷たくなっていくのがわかった。
謁見の間は二階にあった。鉄球をつけたように足取りが重い。ラタニア城の中は口状に一階から三階まで吹き抜けになっていて、高価そうな絵画が廊下の壁にいくつかかかっていた。
「ここだ、入れ」